この記事では、優里『ドライフラワー』の歌詞の意味や解釈を考察していきます!
・タイトル:『ドライフラワー』
・作詞作曲:優里
・リリース:2020年10月25日
・レーベル:Ariola Japan
それでは早速、見ていきましょう!
優里『ドライフラワー』の歌詞の意味や解釈を考察
多分、私じゃなくていいね
余裕のない二人だったし
気付けば喧嘩ばっかりしてさ
ごめんねずっと話そうと思ってた
きっと私たち合わないね
二人きりしかいない部屋でさ
貴方ばかり話していたよねもしいつか何処かで会えたら
今日の事を笑ってくれるかな
理由もちゃんと話せないけれど
貴方が眠った後に泣くのは嫌声も顔も不器用なとこも
全部全部 嫌いじゃないの
ドライフラワーみたい
君との日々もきっときっときっときっと
色褪せる
この曲は基本的には女性視点の歌詞であり、付き合っていた人と別れた後の女性の心情を歌っています。
彼女は本当に彼のことが大好きだったのでしょう。
しかしながら、その気持ちがあまりにも大きくなり過ぎて、周りへの嫉妬や束縛なども強くなり、愛情表現を素直にすることができない状態になっていたのだと思います。
「貴方ばかり話していたね」という歌詞では、実際にはそんなことなかったのかもしれませんが、自分が受け入れられていないのではという不安から、そのような被害妄想のような思いが生まれてしまったのではないでしょうか。
「貴方が眠った後に泣くのは嫌」というのも、そうやって素直に愛情を表現できない自分が嫌になっているように思います。
漠然とした振られる不安、終わってしまうことへの恐怖心が表れていますね。
「声も顔も不器用なとこも 全部全部 嫌いじゃないの」の歌詞からも、別れた彼に未練があるのだと解釈できます。
苦しい女性の心情が切に綴られていますね。

多分、君じゃなくてよかった
もう泣かされることもないし
「私ばかり」なんて言葉も
なくなったあんなに悲しい別れでも
時間がたてば忘れてく
新しい人と並ぶ君は
ちゃんとうまくやれているのかなもう顔も見たくないからさ
変に連絡してこないでほしい
都合がいいのは変わってないんだね
でも無視できずにまた少し返事声も顔も不器用なとこも
多分今も 嫌いじゃないの
ドライフラワーみたく
時間が経てば
きっときっときっときっと色褪せる
前半では分からなかった彼のダメな点や不満を少し吐露していますね。
本音が出ている、そんな感じでしょうか。
しかしながら、まだ彼を好きな想いは持っていることが分かります。
彼女は彼に傷つけられるような出来事を体験したのかもしれません。
「新しい人と並ぶ君は ちゃんとうまくやれているのかな」「もう顔も見たくないからさ 変に連絡してこないでほしい」の部分からも、未練がましさが色濃く見えますね。
“新しい人と並ぶ貴方は見たくない”それはきっと心がザワついてしまうから。
「都合がいいのは変わっていないんだね」の部分で、付き合っていた時から振り回されるようなことがあって、そういったところに嫌気がさしていたかもしれないけれど、それでも彼が好きで断ち切れないという切なさを感じます。
「もう顔も見たくないからさ」というのは、もちろん本心ではないでしょう。
「変に連絡してこないで欲しい」とは思いつつも、連絡が来るとつい返してしまう彼女の心情は「多分今も嫌いじゃないの」という歌詞に明確に示されています。
「ドライフラワーみたく 時間が経てば きっときっときっときっと色褪せる」という歌詞から、かつての恋人との日々を早く忘れてしまいたい、また色濃く残る自分の恋心を早く消してしまいたいという願望が表れていると思います。
この曲においてドライフラワーというのは、消えることのない彼女の恋心を表しているのでしょう。

月灯りに魔物が揺れる
きっと私もどうかしてる
暗闇に色彩が浮かぶ赤黄藍色が胸の奥
ずっと貴方の名前を呼ぶ
好きという気持ち
また香る声も顔も不器用なとこも
全部全部 大嫌いだよ
まだ枯れない花を
君に添えてさ
ずっとずっとずっとずっと
抱えてよ
「きっと私もどうかしてる」と彼への思いを断ち切れない自分を客観的に見ていますね。
別れたという選択が正しいと自分に言い聞かせ続けている彼女は、それを自覚しながらも、好きであることをやめられないのです。
そして、その思いを消すことができない葛藤を抱いていることが分かります。
心底好きだった、けれど悲しい思いをして別れたんでしょう。
最後にある「全部全部 大嫌いだよ」というのは、自分自身が彼を忘れるために、嫌いになれるように言い聞かせているかのよう。
もしかしたら彼にとって都合のいい女になっているかもしれない自分に気が付きながらも、新しい恋に進むことができない切なさが感じられます。
「ずっと貴方の名前を呼ぶ」「好きという気持ち また香る」という部分は、彼女のストレートな気持ちが語られていますね。
「全部全部大嫌いだよ」と言ってはいるものの、それは彼女が自分に言い聞かせているだけで、「まだ枯れない花」という表現のように、彼女の彼に対する思いは「ずっとずっとずっと抱え」られたままなのです。

まとめ
女性の目線で綴られたこの曲は、何度聴いても胸が締め付けられるような、深い想いがうまく表現されている歌詞だと思います。
たくさんの方から支持されているのも納得です。
気になった方は是非チェックしてみてください!
最後までお読み頂き、ありがとうございます(^^)