この記事では、SEKAI NO OWARIの『silent』の歌詞の意味や解釈を考察していきます!
・タイトル:『silent』(サイレント)
・作詞:Fukase
・作曲:Nakajin・Fukase
・リリース:2020年12月16日(予定)
・レーベル:Vergin Music
TBS系ドラマ「この恋あたためますか」の主題歌となっているこの曲。
“音が奪われた夜”がテーマとなっており、セカオワ独特の歌詞と世界観が広がる楽曲です。
それでは早速、見ていきましょう!
目次
SEKAI NO OWARI『silent』の歌詞の意味や解釈を考察
1番Aメロ
純白の雪が降る
街から音が全て奪われていった
こんなに静かだと
閉じ込めた言葉も聴こえてしまいそう
純白の真っ白な世界が広がっているような描写は、自分の心を表しているのではないかと思います。
その中で後悔が残ってしまっており、それは無くならないことを意味しているのではないでしょうか。
音が無くなるくらいの後悔があるのではないかと思います。
「こんなに静かだと閉じ込めた言葉も聴こえてしまいそう」の部分は、自分の思いを必死に抑え込んでいたけれど、我慢が限界に達し、思いを吐き出しそうになるのを何とかこらえている様子が伺えます。
1番Bメロ
雑音の中、貴方の声だけ心に溶けていく
まるでミルクを溢した様なそんな夜
雑音が沢山聞こえる中で、ずっとあなたの声だけが鮮明に耳に残っているということを表しているのだと思います。
2人だけで過ごす楽しい時間の中で、相手が自分に言ってくれた優しい言葉や愛の言葉だけを思い出している。
別れてから、まだそんなに時間が経っていないのではないでしょうか。
しかし、時間が経つにつれ、しっかりと耳に残っていた相手の声も遠い記憶の彼方に行ってしまう・・・そのことを恐れているような気がします。

1番Cメロ
空を見上げて一人呟いた
消えて欲しいような言葉だけ
だけど心の音だけは
この雪も奪えない
空に向かって嘆いた言葉はもう後悔があるということを表現していると思います。
消してしまいたいそんな感情が読み取れます。
冷たい雪でも心の中にずっと残っていることを主人公は雪で消してしまいたい願望があることを表現していると思います。
1番サビ
クリスマスなんて無ければ
いつも通りの何にも変わらない夜なのに
聖なる旋律は雪に溶けて
自分の鼓動が響いている
夜を泳ぐように過ごしたあの瞬間を
このスノードームみたいに閉じ込められたら
見えない星に願いを込めて
音が無くなった夜に
「クリスマスなんて無ければいつも通りの何にも変わらない夜なのに」の部分は、巷では幸せそうな人たちが笑いながら通り過ぎていくのを見て、切ない気持ちになっているのだと思います。
世の中の人たちは愛する家族や恋人と過ごすクリスマスに、愛する人と過ごすことができない悲しさが表れていますね。
クリスマスのせいで、忘れようとしている相手を鮮明に思い出してしまう辛さ。
いつもはただの日常に過ぎなかったことなのに、その時だけは何故か、心の中が揺れ動いているので、クリスマスを妬んでいるような感じも受けます。
愛する人と過ごしたあの夜、泳ぐように過ぎた時間を思い出しているのではないでしょうか。

2番Bメロ
体温で溶ける雪の結晶 触れることが出来ない
貴方は私の知らない時間の中にいる
消してしまいたい自分の記憶を、すぐに溶けて無くなってしまう“雪の結晶”と表現しているのではないかと思います。
しかしそれは、消えることはなく心の中にずっと居座っている。
「別れてしまった相手は今、どこで何をしているかわからない。出来ることなら、もう1度、一緒にいたいのに」という切実な思いを感じますね。
相手には自分が決して踏み込むことのできない、知ることができない世界があるのではないかという、諦めにも似た感情を読み取ることができます。
2番Cメロ
凍える身体、力を抜いたら
震えが少し治まった
でもそれは刹那 無意識のうちに
身体が強張っていく
無意識に強がってしまう自分。
自分の本当の気持ちに嘘はつけないということを、改めて思い知らされているのではないでしょうか。
やせ我慢をしていても、今でも相手を思い続けている様子がうかがえます。
少し自分の気持ちを落ち着けて冷静になろうと頑張っているけれど、結局は今の辛い気持ちを忘れることができないのだと思います。

2番サビ
こんな真っ白な世界の中にいたら
自分だけちょっと汚れてるみたい
静寂の音が煩くて
今夜はきっと眠れない
時を奏でるように寄り添った 煌めきだとしても
目を閉じると望んでもないのに思い出してしまう
この降り積もる雪は
やっぱり貴方と見たかったな
愛する人と楽しい時間を過ごして幸せになりたかったという願望が描かれていますね。
「この降り積もる雪はやっぱり貴方と見たかったな」の部分は、まさに本心でしょう。
好きな人と一緒にいたいという気持ちが表れていますね。
「一緒に過ごしたかったのに、どうして離れ離れになってしまったの?」という後悔の念がうかがえます。
2番Aメロ
純白の雪が降る
「降るなら積もってね、汚くなるだけだから」
そんな事を思った私は
どんな顔してた?
「降るなら積もってね、汚くなるだけだから」という部分は、世間では多くの人が幸せを感じるクリスマスの夜に対して、愛する人と一緒に時間を過ごすことができないという反発の気持ちがあるのではないでしょうか。
辛い過去や悲しい思い出を、降り積もる雪で消してしまいたいという思いを感じます。
まとめ
今の季節にピッタリの歌詞ですね。
“クリスマス”というワードを聞くと、大体明るく楽しい場面をイメージする方がほとんどだと思いますが、今回は全体的に切ない印象を受ける楽曲になっていると思います。
気になった方は是非チェックしてみてください!
最後までお読み頂き、ありがとうございます(^^)