この記事では、B’zの『WOLF』の歌詞の意味や解釈を考察していきます!
・タイトル:『WOLF』
・作詞:KOSHI INABA
・作曲:TAK MATSUMOTO
・リリース:2019年5月29日(アルバム「NEW LOVE」に収録)
・レーベル:VERMILLION RECORDS
フジテレビ系月9ドラマ『SUITS/スーツ』のタイアップ楽曲として提供されたこの曲。
それでは早速、見ていきましょう!
B’z『WOLF』歌詞の意味や解釈を考察
1番Aメロ
速いクルマが好きなのさ
疑いない性能
痛いくらいに風を切り
すべてを忘れ
とにかく突っ走ることが好きという心情がうかがえる歌詞になっています。
ぐんぐんスピードを出し道路を飛ばす事によって、イヤな事を忘れてしまえるという期待を持ちながら車を加速させていきます。
「速い車が好きなのさ」と最初に出てきますが、その後の「すべてを忘れ」られることを強調するために出てきていると思われます。
車に乗って疾走している自分と、題名であるWOLF(狼)らしさを重ねて、気分が大きくなっているのではないでしょうか。
また、「疑いない性能」という部分からも、この車はスピードを出したい気持ちに答えてくれる=自分の気持ちを分かって欲しい、分かってくれるという願望が表れているように思います。
1番Bメロ
鏡の前ボタンを留め
覚悟をきめてドアをあけよう
クルマで飛ばしたいけれど少しとまどう、そんな気持ちを奮い立たせている様子が「鏡の前ボタンを止め」の部分に表れています。
鏡の中の自分を見つめ、これから感じるであろうスピード感や風に期待と少しの楽しみと不安を映し出しているように感じます。
イヤなことを忘れるため、出かけるための起爆剤として、ボタンを止めることで気持ちに区切りをつけているのではないでしょうか。
「覚悟を決めてドアをあけよう」という部分に、何か困難なことにチャレンジする意思を感じます。

2番Aメロ
誰かに包まれるように抱かれた夢
けれどすべては儚くてただ消えてゆく
淡い希望や他力本願の貧弱な夢は、すぐ消えてしまうんんだと言っているようです。
幸せだった出来事は、意外にも儚いものであるという気持ちが表れています。
虚無感や無力感、悲壮感すらも感じさせ、自分の思いとは裏腹に物事や人の思いは、時計が時を刻むように過ぎていくような様子を感じさせます。
2番Bメロ
嫌われることを恐れて
なにかを成せると思うの?
嫌われることを恐れたら、何も成し遂げられない。
嫌われることを恐れていたら、続けられないことがある。
自問自答をしながら迷う様子が分かりますね。
自分が正しいと思うことはやるんだ、という強い意志を感じます。
自分一人でやっていきたい、やってみせる、と言っていてもやはり不安は大きいという心の揺れを表しているようにも思います。
サビ
俺は荒野
甘えりゃGame Over
愛を語るにゃ風が強い
like a ローラーコースター
止まぬいざこざ
揺れる心抑えつけて
君の目見て本音だけ吠える
タイトルがWOLFなので、最初に「俺はウルフ」と言いそうですが、敢えて「俺は荒野」という言葉にしたように思います。
自分の心は荒んでいるか、少なくとも優しい気分ではないという感じでしょうか。
自分はとがっている、すさんでいる一人ぼっちだ、だから俺に構うなという気持ちを感じ取ることが出来ます。
「俺は荒野 甘えりゃGame Over」の歌詞は、俺と野生のWOLF(狼)に心情を重ねて大きく見せながら、素直になれない男心を表現していると思います。
全てがすぐに終わってしまうという、自分の環境の厳しさを表現しているようにも考えられますね。
「愛を語るにゃ風が多い」の部分は、素直に愛を語りたいのに周囲のことを考えると、上手く語ることが難しいという気持ちが読み取れます。
男の強がりと弱さが入り混じっている印象です。
「like a ローラーコースター」は、激しく目まぐるしい自分の人生の強調しているようです。
「君の目見て本音だけ吠える」は、素直になれないことがあるけど、俺は君に本心を伝えていると強調しているように感じます。

まとめ
『WOLF』の歌詞は、ドラマの主人公である甲斐正午をイメージして書き上げられたものだそうです。
“真実を吠える”甲斐が目に浮かぶような、スピード感のある楽曲だと思います!
気になった方は、是非チェックしてみてください!
最後までお読み頂き、ありがとうございます(^^)